お寺の本堂・庫裏(クリ)建て替え 建立工事
第六巻 造作後半の巻


巨大床下収納庫! すす 内陣の仕上げ床貼り
 お寺というところは、意外に荷物が多いものです。
今回のプランニング時にも下陣に押入れ等、収納を
作ってほしいとのご要望でした。しかし、小さくなった
本堂を収納でさらに小さくするのも考え物です。
そこで、基礎高を上げて内陣の床下全域を収納庫に
してしまおう!というプロジェクトが現実化されました。
床板を貼る前に床下の収納庫内を完成しておかな
ければなりません。
 高さは…?
ん〜〜しゃがんで移動できるくらいですかね。
でもそうとうな収納力が期待できますね。
使わないけど捨てられない、そんな物をここへ収納
してくださぁ〜い!


 左画像の仕上げ床貼りですね。
先ず、合板の12mm板を捨て貼りしてから化粧と
なる仕上げ床板を貼って行きます。もちろんタル木
の間には、断熱材をビッシリ敷いてあります。
今回は、かりんのムク板を貼りました。これが、
硬いから下穴を明ける等けっこう貼るのに手間が
かかるんですよ!でも貼り上がりは、素晴らしい
ですよ!なんたってムクですからね〜♪





 
こんなところにも床断熱 下陣天井1
 内陣の横の余間の仏間下です。仕上げは、中段に
棚をしますのでここは、地袋(収納)となってしまう
床なのですが、見てください!見逃さずびっちり断熱
工事がなされてますね!こんな細かい所もきちんと
お仕事するのが、我々のモットーです。断熱材は、
隙間なく全体にビッチリ入れなきゃ意味がないです
からね〜!あなたの家の押入れの床下を覗いて
見てください。 たぶん・・・
断熱材らしきものは、見当たらないと思いますよ。
だからスゥ〜っとどこからか冷え込むのです。


 下陣の天井が完成してますね!
これは、一般住宅用に市販されている目透き天井
です。センターにクロス地ボーダーを入れて8帖用を
2セット配置しました。こういった市販の新建材でも
使い方を工夫することで個性的な作品になります。
作業は、余間の天井クロス下地のプラスターボード
を貼っているところです。





下陣天井2 龍の欄間復旧作業1
 上右の画像の下陣の天井の拡大です。
45cmに仕切られたマス目は、連結していくと市松
模様(木目の方向を縦横に組み合わせた模様)に
仕上がります。壁の断熱材(グラスウール)もビッチリ
入ってますね!




 さぁ〜いよいよ龍の欄間の復旧作業です。普通の
サイズの欄間であれば、ドブ敷居と言って一本溝の
敷居に後付け(脱着可能)できるのですが・・・
これだけ大きな欄間ですと工事中に天井と天井の
間に仕込まなければなりません。何せ200年もの
飾り金具を外して建て付けをカンナで削り合わせて
歪みを修正しながらの作業です。他にもヒビや折れて
しまってる部分(ヒゲ等)をほとんど再生できました。


龍の欄間復旧作業2 龍の欄間復旧作業完了!
 中央にロープレッカーを引っ掛けて…
現場までゆっくり吊り上げて行きます。棟梁が、中央
で仁王立ちですね!その手のロープの先には…
ン千万円の金箔の龍…手を離さないでね〜(汗);;


 おっしゃ〜!はまったぞ〜ぃ!
いやいや、ホッって感じですね。後は、補強金具を
取り付けてこれで一安心。。。
どーですか!新旧合体カッコイイでしょ!


内陣天井下地 内陣天井貼り
 内陣の天井下地です。もちろんここもビッチリと
断熱材を入れてあります。とにかく何でも下地や
隠れて見えなくなってしまう部分の丁寧さが肝心。
良い下地を作れるのが、腕のイイ大工さんなんで
すよ!我々も何度も改築や解体に立ち会って目を
そむけたくなるようなヒドイ下地のお家があります。
やはり単価がないのですかね?
そんな現場を診るとどーしてもっと良く話し合い
設計単価を確保して品質を向上させないのかな〜?
って疑問に感じます。見えない部分でもキッチリ仕事
をやれば手間は、かかるものです。(人の手ですから)
お施主さんにも歩み寄ってもらってローコストが
いかなる結果を招くか良く検討してほしいです。
逆に業者さんも建築屋のプライドがかかってるの
ですから請けなきゃいいのにっても思います。


 左画像の下地にプラスターボードを貼っている
ところです。上向きばかりの作業でかなり首への
負担が大きく疲れてきます。もうチョットだ!
頑張ろ〜!
オリジナル格子天井1 オリジナル格子天井2
 えへへっ!どこかで見たことあるでしょ?^^
そーです!前ページ、工場で棟梁が作っていた木枠
です。本格的な格天(格子天井)を作るには、予算
がないし。。。内陣の中だけでも新建材等を使いたく
ないし、そこで!簡略化ではありますが…
棟梁スペシャル格天モドキを取り入れました!


 左画像の拡大です。仕上がりはどーですか!
杉の赤身を巧みに使いながらも施工性を向上させて
コストを下げる…ん〜〜脱帽です。
しかも仕上がりは、繋ぎ目のラインが、アクセントに
なってお洒落!モダン和風ですな!
この後、ボーダー(周囲)部分とマス目の中にクロス
を貼ります。貼り上がりをご期待くださぁ〜い!


下陣〜欄間〜内陣 ボード貼りも終盤戦!
 手前から下陣・目透き(小格子)天井、内陣・オリジ
ナル格子天井(大格子)、それを間仕切る龍の欄間。
後は、仕上げ材の色調で勝負が決まります。
楽しみですね〜 完成の巻は、必ず見てね〜^^


 壁のプラスターボード貼りも大詰めです。
中央あたりにコンパネが貼ってありますね?
ここには、配電盤が付きます。ビスがどこにでも
効くようにの配慮です。


え〜とここに中段が… ビス打ち機
 内陣・脇陣の造作も終盤ですね。
ここの奥の壁は、合板(コンパネ)の12mmを大壁で
全面に直貼りしました。地震に対して強くなることと
宮殿(くうでん)等を補助金物で壁に固定して震災の
際に転倒防止するためです。作業は、佛棚の中段の
割付です。後で仏壇が入らない!なんてことになら
ないようにしっかり寸法出しします。はい。


 一コマ空きましたので普通の方が普段にお目に
かかれないような道具をチョイ紹介します。
【ビス打ち機】ですね。コンプレッサーで圧縮された
エアーでコイル状に巻かれたビスを一瞬にして
モミ込みます。もう購入して何年も使ってるのですが、
かなり重宝してます。最大の利点は、ビスに添える手
が空きますから片手でモミ込めるところでしょう。
空いた片手で材料を固定できますからね!

 では、完成の巻をお楽しみに〜♪


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